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2022.04.25
Essay

思考を紡ぐ

建築家10人が選ぶ論考

近年のリモート文化の発達により、人と直接会うことで得る知見よりも、SNSを中心とするインターネットを通して得る情報の方が増えたように思います。そして、毎日膨大な情報が更新され続ける現代社会では、これまで以上に自分で取捨選択して知見を深める力が問われています。
新建築.ONLINEは、さまざまな文章やプロジェクトを通じて、建築やそれを取り巻く事物に興味をもち、調べ、学ぶきっかけとなる場の創出を目指しています。

2020年に新型コロナウイルスが猛威をふるい、外出自粛を余儀なくされた時、建築を学びはじめた学生を主な対象とした学習のきっかけとして、建築家に、「新建築データ」で閲覧可能な、現代建築を理解するために押さえておくと良い3つのプロジェクトを紹介していただきました。

「家で学ぶ、現代建築」をはじめます

今回は「思考を紡ぐ──建築家10人が選ぶ論考」というテーマのもと、建築を学びはじめた学生が、建築家によって残されてきたさまざまな文章に触れるきっかけとして、10人の建築家に、過去『新建築』『新建築住宅特集』に掲載された記事を紹介していただきました。紹介された記事は当時の原文のまま、新建築.ONLINEで再掲載しています。
10人の建築家は、学生時代に読んだ記事や自身の思考のきっかけになった記事、建築史を理解するうえで軸となった記事など、さまざまな視点で記事を選び、紹介してくださいました。
そして、そこで紹介されている記事には、自身のプロジェクトについてや現代建築に対する批評、建築家としての姿勢など、さまざまな思いが綴られています。
ひとつの文章をきっかけにさまざまな思考やプロジェクトを辿っていく。その一端を提案することで、みなさまの建築への興味に繋がっていけばと思います。そして、新着に表示される情報を眺めるだけではなく、これまで蓄積されてきた膨大な情報を遡って、選択し、紡いでいく楽しさを体験していただけたら幸いです。
(新建築.ONLINE編集部)

建築家10人が選ぶ論考

五十嵐淳「パンダとフェラーリ

◎秋吉浩気「自立分散型の生産システムをつくる──VUILDの活動」(『新建築』1810特集記事)
◎西澤俊理「東南アジアの環境観と身体性からの学び」(『新建築住宅特集』2104)
◎宇野友明「建築家の自由」(『新建築住宅特集』2107)
◎久野浩志「ふたつめの命名を待つ建築」(『新建築住宅特集』2107)


山田紗子「都市をかたちづくる表層について

◎青木淳「表層は建築になり得るか」(『新建築』2104)

武田清明「建築から環境へ

◎村松映一×淺石優×田瀬理夫×福田卓司「時がつくる環境──アクロス福岡の25年とこれから」(『新建築』2010)

羽鳥達也「正解のない世界への処方箋

◎青木淳「決定ルール、あるいはそのオーバードライブ」(『新建築』9907)

島田陽「点としての記事の連なりから立体的な地図を描く

◎篠原一男「輝く都市をきみは見たか──未完の家、1992」(『新建築住宅特集』9301)

馬場正尊「突き抜けた孤立の先を探しに

◎石山修武×中谷礼仁×中山英之×藤村龍至「孤立から始める」(『新建築住宅特集』2201)

川島範久「立体最小限住居・再々考

◎難波和彦「立体最小限住居・再考」(『新建築住宅特集』9508)

千葉学「繋がりは正義か

◎槇文彦「独りのためのパブリックスペース」(『新建築』0801)

藤野高志「民話として読む

◎石山修武「住宅は終わらない」(『新建築住宅特集』1901)

岩瀬諒子「建築家が向き合う「歪み」

◎江頭慎「世界の縮図を記述する──小白倉集落のワークショップとロンドンのデザインリサーチを通して」(『新建築』1712)

*2022年4〜5月にかけて順次更新される予定です。

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