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2022.10.03
Essay

フードトラックでアルバイト

建築学生11年目が小豆島の現場で暮らしてみた #8

大須賀嵩幸(砂木/京都大学平田研究室博士後期課程)

こんにちは、小豆島ハウスの大須賀です。

さまざまな展示や企画が行われている小豆島ハウスプロジェクトですが、その中でも食を提供するフードトラック「TRACK/TRUCK × ata rangi」はひときわ個性を放っています。
詳しいことは、中村航さんの連載「小豆島にフードトラックをつくる」に書いてありますが、現地にいる僕もなんやかんやと巻き込まれて、実は、屋台のアルバイトもしたりしました。今回はそんな外伝的なお話です。

簡単に「TRACK/TRUCK × ata rangi」の概要を述べると、主なメニューは「小豆島産の魚介や野菜を使ったフィッシュ&チップス」fig.1で、メニュー考案や調理を担当するのは移住者の本田義男さん・美咲さんfig.2。おふたりは瀬戸内のシーフードとニュージーランドワインのお店を出すのが夢だそう。お店の形態は、軽トラックの荷台にキッチンを積んだ、移動可能なキッチンカースタイルです。

夏会期中は、小豆島ハウスの隣地や坂手港のまめまめビール気まぐれ屋台の隣で営業していました。僕の知り合いが来たら必ず屋台に連れて行き、海のそばで夜までビールとワインを楽しみました。飲みすぎて島外の宿に帰る船に乗り損なう人もいたとか…

移動可能なトラックでの営業であることから、島内の他エリアからも出店してほしいと声がかかってくるようです。福田エリアの福武ハウスで行われた「葺田夜祭」や、土庄エリアのFine Port Galleryのマルシェに参加fig.3fig.4。土庄のマルシェの時は、なんと僕もアルバイトとして参加しましたfig.5。飲食の仕事をするのは2、3年ぶりで、久しぶりの立ち仕事でへとへとに。この日は台風が迫っていたにも関わらず、意外と人の入りが多かったたようです。

接客をしていて気づいたのが、買いに来てくれる人やイベントの参加者が、島内のどこか別の場所で見かけた方が多いということ。子育て世代、移住者、お店をやっている人同士、そして生産者の方々のネットワークがしっかりあって、場所が違っても、関わっている人たちがかなり被っています。複数の拠点が人を介してネットワークすることで、お互いを助け合い、場所が持続しているようでした。秋会期は、フードトラックもこれまで以上に島のあちこちに出店するとのことで、これをきっかけに小豆島ハウスも島のネットワークに参加していければよいなと思いました。

大須賀嵩幸

1994年生まれ/2012年〜京都大学/2016年〜京都大学平田晃久研究室で「新建築社 北大路ハウス」の設計に参加/2018年〜京都大学平田研究室博士後期課程/「新建築社 北大路ハウス」に2018年〜入居、2020年〜管理人/2021年〜砂木

    大須賀嵩幸
    アート
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    デザイン
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    フードトラック
    建築学生11年目が小豆島の現場で暮らしてみた
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    フィッシュ&チップスMサイズ。/撮影:中村航

    まめまめビール気まぐれ屋台に出店。キッチンに立つのは調理を担当する本田義男さん。/撮影:中村航

    葺田夜祭に出店する「TRACK/TRUCK × ata rangi」。/提供:大須賀嵩幸

    Fine Port Galleryのマルシェ。/提供:大須賀嵩幸

    マルシェでアルバイトする様子。/提供:Fine Port Gallery

    fig. 5

    fig. 1 (拡大)

    fig. 2