こんにちは、小豆島ハウスの現場で暮らしている大須賀です。
今回は、小豆島でいちばん好きなとある屋台を紹介します。
坂手港の目の前にある、小さな屋台。
夜にやっているお店がない坂手では、週末の夜だけ明かりが灯るこの場所に、地元の人や観光客が集まってきますfig.1。
この屋台は小豆島産のビールを手掛ける醸造所「まめまめびーる」が出店しているきまぐれびーる屋台です。
代表の中田雅也さんは「坂手の海を見ながら、ビールを飲んだらきっと美味しい」という想いで坂手に醸造所を構え、島のさまざまな素材を取り入れてビールをつくっていますfig.2。
特にすごいなと思ったのは、醸造所がある高台のテラス席と、海の傍の屋台では提供するビールを変えているのだそう。確かに同じ海を見ていても、草木に囲まれて少し落ち付いた高台のテラスと、海の匂いがして賑やかな屋台で飲むビールは、それぞれに違う美味しさがある気がします。ぜひ1日かけて、昼間にテラス、夜に屋台ではしご酒をしていただきたいですfig.3。
実は島での暮らし始めてから4カ月ほどは、コロナを半分言い訳にあまり島の人と交流していませんでした。屋台のことは気になっていたので、GWに遊びに来てくれた友達と恐る恐る屋台に行ってみると、「あの家に住んでるのはお前か!」と受け入れてくれ、それ以来、島にいる週末は屋台に行くようになりました。
創業当時を知る常連さんがいろんなエピソードを話してくれたり、おませな島の子どもたちがビールを運んでくれたり、フェリーに乗る前後の観光客がふらっと入ってきたり、どんな人もここにいていいんだという空気が、この屋台には流れています。自分では気づかなかったのですが、オンライン打ち合わせの相手に「最近、顔が明るくなったね」と言われたくらい、僕の島暮らしにおいて屋台は大切な場所になっていましたfig.4。
砂木の木内俊克さんを屋台に連れて行ったらとても楽しんでもらえたようで、「小豆島ハウスは『地ビール的建築』を目指すべきだ!」と言っていました。地域の素材を使うこと、地域の人と共につくること、地域の出来事として記憶されていくこと、そうして地域の人に愛される場になっていくこと。そんななかなかできないことをほろ酔いで(時々へべれけに?)やってのける中田さんに学ぶべく、また屋台に飲みに行くのですfig.5。