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2022.07.04
Essay

地ビール的建築?

建築学生11年目が小豆島の現場で暮らしてみた #4

大須賀嵩幸(砂木/京都大学平田研究室博士後期課程)

こんにちは、小豆島ハウスの現場で暮らしている大須賀です。
今回は、小豆島でいちばん好きなとある屋台を紹介します。

坂手港の目の前にある、小さな屋台。
夜にやっているお店がない坂手では、週末の夜だけ明かりが灯るこの場所に、地元の人や観光客が集まってきますfig.1
この屋台は小豆島産のビールを手掛ける醸造所「まめまめびーる」が出店しているきまぐれびーる屋台です。
代表の中田雅也さんは「坂手の海を見ながら、ビールを飲んだらきっと美味しい」という想いで坂手に醸造所を構え、島のさまざまな素材を取り入れてビールをつくっていますfig.2
特にすごいなと思ったのは、醸造所がある高台のテラス席と、海の傍の屋台では提供するビールを変えているのだそう。確かに同じ海を見ていても、草木に囲まれて少し落ち付いた高台のテラスと、海の匂いがして賑やかな屋台で飲むビールは、それぞれに違う美味しさがある気がします。ぜひ1日かけて、昼間にテラス、夜に屋台ではしご酒をしていただきたいですfig.3

実は島での暮らし始めてから4カ月ほどは、コロナを半分言い訳にあまり島の人と交流していませんでした。屋台のことは気になっていたので、GWに遊びに来てくれた友達と恐る恐る屋台に行ってみると、「あの家に住んでるのはお前か!」と受け入れてくれ、それ以来、島にいる週末は屋台に行くようになりました。
創業当時を知る常連さんがいろんなエピソードを話してくれたり、おませな島の子どもたちがビールを運んでくれたり、フェリーに乗る前後の観光客がふらっと入ってきたり、どんな人もここにいていいんだという空気が、この屋台には流れています。自分では気づかなかったのですが、オンライン打ち合わせの相手に「最近、顔が明るくなったね」と言われたくらい、僕の島暮らしにおいて屋台は大切な場所になっていましたfig.4

砂木の木内俊克さんを屋台に連れて行ったらとても楽しんでもらえたようで、「小豆島ハウスは『地ビール的建築』を目指すべきだ!」と言っていました。地域の素材を使うこと、地域の人と共につくること、地域の出来事として記憶されていくこと、そうして地域の人に愛される場になっていくこと。そんななかなかできないことをほろ酔いで(時々へべれけに?)やってのける中田さんに学ぶべく、また屋台に飲みに行くのですfig.5

大須賀嵩幸

1994年生まれ/2012年〜京都大学/2016年〜京都大学平田晃久研究室で「新建築社 北大路ハウス」の設計に参加/2018年〜京都大学平田研究室博士後期課程/「新建築社 北大路ハウス」に2018年〜入居、2020年〜管理人/2021年〜砂木

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    坂手港のすぐ前に出店しているきまぐれびーる屋台。/提供:大須賀嵩幸

    まめまめびーるのビール。小豆島の柑橘を使った「あかまめまめ」(左から3本目)、オリーブ公園のハーブなどを加えた「しろまめまめ」(左から1本目)、新たに定番入りした「みどりまめまめ」(右から1本目)など、さまざまなビールがある。/提供:大須賀嵩幸

    海が見える醸造所のテラス席。まずは3種飲み比べセットがおすすめ。/提供:大須賀嵩幸

    地元の人や観光客で賑わうきまぐれびーる屋台。/提供:大須賀嵩幸

    まめまめびーる代表の中田雅也さん。/提供:大須賀嵩幸

    fig. 5

    fig. 1 (拡大)

    fig. 2