発現する布──オセアニアの造形と福本繁樹/福本潮子
会場:青森公立大学国際芸術センター青森(青森県青森市大字合子沢字山崎152-6)
会期:2023年4月15日(土)〜6月18日(日)
南太平洋メラネシアのタパ(樹皮布)や編み布など、織物以前から伝わる手仕事による布と、オセアニアと日本の造形論への洞察を通して「染め」にしかできない表現を追求してきた福本繁樹、藍のもつ透明感や精神性を美術へと昇華し、近年では地方の生活と労働の中で作られ使われた古い自然布を用いた作品展開を見せる福本潮子の3つの作品群によって、布でしかなし得ない表現や、表現媒体としての布の可能性を示す展覧会です。
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John Pawson
会場:The Mass(東京都渋谷区神宮前5-11-1)
会期:2023年4月14日(金)〜5月14日(日)
ミニマリズムを代表する建築家として知られるジョン・ポーソンによる、日本初の個展。天井から吊るされた2枚組のインスタレーションとして展示される「Spectrum」シリーズの作品に加え、自らデザインした自宅のインテリアを記録した新作「Home」シリーズなどが展示されます。
クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)
会期:2022年12月21日(水)〜2023年5月28日(日)
空間デザイン:重松象平/OMA
クリスチャン・ディオールの回顧展。ほとんどが初公開となるアーカイブ資料により、創設者クリスチャン・ディオールが影響を受けた芸術や、ディオールのコレクションに影響を与えた日本の創造性の魅力などにスポットを当てた資料や作品が展示されます。
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へザウィック・スタジオ展:共感する建築
会場:東京シティビュー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
会期:2023年3月17日(金)〜6月4日(日)
1994年にロンドンで設立されたヘザウィック・スタジオの日本初の展覧会。主要プロジェクト28件が、「ひとつになる」、「みんなとつながる」、「彫刻的空間を体感する」、「都市空間で自然を感じる」、「記憶を未来へつなげる」、「遊ぶ、使う」の6つの視点から紹介されます。
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深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ
会場:東京都写真美術館2階展示室(東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)
会期:2023年3月3日(金)〜6月4日(日)
会場構成:西澤徹夫建築設計事務所
自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代の日本の写真史の中で独自のポジションを築いた深瀬昌久の写真展。「遊戯」「洋子」などの主要作品をはじめとする東京都写真美術館のコレクションなどから充実した作品群が展示されます。
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企画展「The Original」
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2(東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン)
会期:2023年3月3日(金)~6月25日(日)
世の中に深く影響を与えるデザインを「The Original」と定義し、紹介する展覧会。展覧会ディレクターの土田貴宏と企画原案の深澤直人、企画協力の田代かおるによって選ばれた約150点のプロダクトが、その魅力を伝える写真やテキスト、選考過程や関係性を説明する資料と共に展示されます。
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ドットアーキテクツ展
POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学
会場:TOTOギャラリー・間(東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3階)
会期:2023年5月18日(木)~8月6日(日)
建築の計画/設計/施工/使用を同じ地平でとらえ直し、そのすべての過程に取り組むことで、建築の可能性を広げるドットアーキテクツの活動の全貌を紹介する展覧会です。
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モールの想像力──ショッピングモールはユートピアだ
会場:高島屋史料館TOKYO(東京都中央区日本橋2-4-1 日本橋高島屋S.C.本館4階)
会期:2023年3月4日(土)〜8月27日(日)
監修:大山顕
協力:速水健朗・座二郎・天本みのり
これまで、社会を均質化し、古くからある商店街を虐げる存在としてしばしば批判の対象となってきたショッピングモールの文化的意義を考察する展覧会。膨大なテキストと共に、映画、音楽、コミック、小説、ゲームなど、モールを舞台としたさまざまなジャンルの作品が展示されます。
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森美術館開館20周年記念展
ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
会期:2023年4月19日(水)〜9月24日(日)
学校で習う教科を現代アートの入口とし、展示セクションを「国語」、「社会」、「哲学」、「算数」、「理科」、「音楽」、「体育」、「総合」に分け、54組のアーティストによる150点以上のアート作品が並べられる展覧会。アートを通し、見たことのない、知らなかった世界に多様な観点から出会う試みで森美術館のコレクションと共に、本展のために制作された新作も披露されます。
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Platform || Pause – rest+restore
会場:BankART KAIKO(神奈川県横浜市中区北仲通5-57-2 KITANAKA BRICK&WHITE1階)
会期:2023年4月28日(金)〜5月7日(日)
ゴールデンウィークの10日間、「新しい休日の過ごし方」を軸に12組のアーティストによるパフォーマンス、睡眠、食、団欒、会話などを通し、オルタナティブな休日の過ごし方が提案、実践される展覧会です。
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タグコレ 現代アートはわからんね
会場:角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン)
会期:2023年2月4日(土)〜5月7日(日)
会場デザイン:ALTEMY
アートコレクター・田口弘が現代アートと出会い、その出会いから経験した驚きや発見などを、タグチアートコレクションの作品を通して追体験する展覧会です。
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磯崎 新─水戸芸術館を創る─
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー第9室、エントランス2階回廊(茨城県水戸市五軒町1-6-8)
会期:2023年3月1日(水)~2023年6月25日(日)
2022年12月に逝去した磯崎氏を偲び、2019年に水戸芸術館で開催した「磯崎新─水戸芸術館 縁起─展の再現と共に、シルクスクリーン版画作品、水戸芸術館設計時の資料などが展示されます。
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【関連イベント】
「青木淳講演会「水戸芸術館と磯崎 新と私」」
日時:2023年5月13日(土)14:00~15:30
会場:水戸芸術館ACM劇場
登壇者:青木淳
定員:先着200名 *要申し込み
HIRAKU Project Vol.14
丸山 直文 水を蹴る―仙石原―
会場:ポーラ美術館 アトリウムギャラリー(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285)
会期:2023年1月28日(土)~7月2日(日)
会場構成:青木淳
画家・丸山直文の展覧会。水面を描いたこれまでの作品群に加え、箱根・仙石原の地をテーマに、ポーラ美術館を取り囲む豊かな森から着想を得た新作を発表します。
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部屋のみる夢──ボナールからティルマンス、現代の作家まで
会場:ポーラ美術館 展示室1、3(神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285)
会期:2023年1月28日(土)~7月2日(日)
19世紀から現代に至るまでの、部屋にまつわる表現に特徴のある作家を取り上げ、この小さな世界の中で織りなされる親密な記憶や夢想のありようを見つめ直す展覧会です。
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タイル名称統一100年記念企画展
タイルのまちをあるいてみた studio record
会場:多治見市モザイクタイルミュージアム(岐阜県多治見市笠原町2082-5)
会期:2023年2月18日(土)~5月7日(日)
岐阜と名古屋を拠点として、陶芸家・造形作家の宮部友宏を中心に、陶芸や木工という複数のジャンルの作家が参画する工房スタジオレコードが、多治見市笠原町を中心に東濃地域のタイル生産現場を歩き、そこで感じたことや考えたことを表現する展覧会です。
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「みんなの建築をつくる」─東京都葛西臨海水族園と広島市環境局中工場─
会場:谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館(石川県金沢市寺町5-1-18)
会期:2022年12月25日(日)~2023年5月28日(日)
谷口建築設計研究所による「東京都葛西臨海水族園」(『新建築』8911)、「広島市環境局中工場」(『新建築』0407)の図面や模型が展示されます。これらの建築がどのように生まれ、なぜ評価されるのかを辿る展覧会です。
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アーツ・アンド・クラフツとデザイン─ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで─
会場:松本市美術館(長野県松本市中央4-2-22)*巡回展
会期:2023年4月15日(土)〜6月4日(日)
イギリスとアメリカのテキスタイルや壁紙、家具、タイル、ガラス、アクセサリーなど約170点を通じて、各地の歴史や文化、社会情勢を反映しながら展開を見せたアーツ・アンド・クラフツ運動の広がりや多様性が紹介されます。
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ちひろ山荘ものがたり 画家いわさきちひろと建築家奥村まこと
会場:黒姫童話館&童話の森ギャラリー(長野県上水内郡信濃町野尻3807-30)
会期:2023年4月15日(土)~7月17日(月)
画家いわさきちひろと建築家奥村まことは、共に家庭を持ち、子育てや介護などをしながら困難を超えて仕事を続け、社会に発信し続けました。黒姫での暮らしと仕事場である山荘に込められた、岩崎と奥村の生き方、さらに建築物としての山荘が紹介される展覧会です。
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荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》
全作品127点一挙公開 少し遠くへ行ってみよう
会場:セゾン現代美術館(長野県北佐久郡軽井沢町長倉芹ケ沢2140)
会期:2023年4月22日(土)〜10月9日(月)
「意味とは何か?」という問題を追求した荒川修作とパートナーの詩人マドリン・ギンズによるプロジェクト「意味のメカニズム」の展覧会。作品は81点の大型平面と44点のドローイング、さらに写真と模型を加えた総数127点から成り、ふたりのライフワークと呼べる大シリーズ作品が一挙公開されます。
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イサム・ノグチ TOOLS
会場:竹中大工道具館(兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1)
会期:2023年3月4日(土)~5月7日(日)
木や石はもちろん、金属や粘土、時には紙など、さまざまな素材を用いて作品制作に取り組んだことでも知られる、20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチが実際に使用した道具を通して、作品の制作過程において素材と技術がいかに密接に関係していたのかを紐解く展覧会です。
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KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023
会場:京都市内19カ所
会期:2023年4月15日(土)~5月14日(日)
国内外の気鋭の写真家による展覧会を中心に、毎年ひとつのテーマのもと、作品と会場 の魅力を多彩な空間演出により表現する、伝統を守りながら先端文化の発信地でもあり続けてきた京都ならではの国際的な写真祭です。
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建築家・鬼頭梓の切り拓いた戦後図書館の地平
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都府京都市左京区松ケ崎橋上町1)
会期:2023年3月22日(水)〜6月10日(土)
全国各地に30を超える図書館を手がけると同時に、書架や家具もデザインし、民主主義時代に相応しい開架式の閲覧室をもつ、「生活の根拠地」としての戦後型図書館の地平を切り拓いた鬼頭梓の仕事と建築思想を、設計原図、撮り下ろしの現況写真、模型などを通して紹介する展覧会です。
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村野藤吾と長谷川堯──その交友と対話の軌跡
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都府京都市左京区松ケ崎橋上町1)
会期:2023年3月22日(水)〜6月10日(土)
村野藤吾と建築評論家・長谷川堯の対話の軌跡を追いながら、長谷川の眼差しと言葉を手がかりに村野の建築を振り返り、建築評論家・長谷川堯の成し遂げた仕事を通して、建築を社会が共有するために必要なものとは何かを考える展覧会です。
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フィンランドのライフスタイル~暮らしを豊かにするデザイン~
会場:高松市美術館(香川県高松市紺屋町10-4)
会期:2023年4月15日(土)~2023年6月11日(日)
アルヴァ・アアルトや、イルマリ・タピオヴァーラをはじめとする巨匠デザイナーやオイバ・トイッカら近年のデザイナーによる家具や陶器、テキスタイルなど、フィンランドの生活を彩る逸品約750点やフィンランドデザインの流れを汲みながら日本で多様に展開するデザイン、そして優れたデザインを生み出したフィンランドの暮らしが紹介されます。
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イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき
会場:島根県立石見美術館(島根県益田市有明町5-15)
会期:2023年4月22日(土)~6月19日(月)
アルヴァ・アアルトやカイ・フランクら、フィンランドデザインの発展を牽引した建築家やデザイナーと共に歩んできたイッタラ。20世紀半ばのクラシックデザインからモダンデザインのガラスを中心に、陶器や磁器、映像やインスタレーションを交えた約450点の作品や資料を通して、その技術と哲学、デザインの美学に迫る展覧会です。
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開館56周年 丸木美術館開館記念日
「変化の途中をデザインする」
日時:2023年5月5日(金)14:00
会場:丸木美術館(埼玉県東松山市下唐子1401) *要入館料
出演:齋賀英二郎+八木香奈弥(wyes architects)
コメンテーター:加藤耕一
司会:岡村幸宣
丸木美術館の開館56周年に合わせ、同館の改修設計を担当するwyes architectsによるトークイベント。コメンテーターに加藤耕一氏を迎え、美術館の建築そのものにフォーカスして、事前の調査における気づきや発見、改修設計のアプローチなどについて語られます。また、5月5日には、連動企画として、美術館の使用と改造の痕跡を探し出すワークショップ「丸木美術館で変化のかけら探し」(*要申し込み)が開催されます。
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