第2回目は、MIT Media Lab City Science Groupが発展させたCityScopeの取り組みを紹介する。Scopeを紹介する。City Science Groupはテクノロジーを活用した市民参加型のまちづくりの可能性を通して、民主主義とはなにかを広く社会に問い掛けている。集団的合意形成をサポートするプラットフォームとして彼らが開発したのがCityScopeだ。fig.1
プロジェクションマッピングなどを駆使しながら、レゴブロックを動かすことによって直感的にまちづくりを体験出来る仕組みをつくり上げた。1つ1つのレゴブロックをオフィス、住居、アメニティなど用途に見立て、それらの配置を変化 えることにより周辺にどの様な影響があるのかがリアルタイムで可視化される。オフィスを1つ動かすことによる騒音や空気汚染の増大などが参加者全員に視覚的に共有されることにより、問題意識もシェアされる。そこから新しい想像が生まれ、それら一人一人の想像力の積み重ねが現実の風景をつくっていく。そもそも都市とは、誰もが編集可能な創造物だったはずだ。CityScopeの試みとその実践は、鉛筆と紙、そして模型が主だったツールだったまちづくりに、新しいフェーズの到来を予感させてくれる。fig.2