占有面積の拡張により対店距離をはかるニューヨーク市のグリーン・マーケット
自粛解除に合わせて世界各地のマーケットも再開する動きがみられます。マーケットは屋外で開催されることから、道路活用にたいして示唆的なとり組みが多くなされています。朝市や蚤の市がまちのあちこちに点在しているようなマーケット・シティでは、日々の生活に欠かせないインフラとなって生産者と消費者が交流し、都市と農地を結ぶ重要な役割をマーケットが担います。NACTO(全米都市交通担当官協議会)が作成した
パンデミック対応・ 復旧街路指針では、マーケットの開催区域を一時的にひろげ、人と人との距離を確保するよう各自治体に助言しています。
fig.1ユニオン・スクエアで開催されているグリーン・マーケット(ニューヨーク市で最も歴史のあるファーマーズ・マーケット)では、道路と南プラザにひろげて展開し、さらに入口を3ヵ所に制限することで、露店間の距離をとり、人数調整、洗浄・消毒ケア、安全経路を確保しています。fig.2fig.3fig.4
500の小規模事業者を最⼤限⽀援するシアトル市のパイク・プレイス・マーケット
スターバックスコーヒー発祥地としても知られてる、シアトルのパイク・プレイス・マーケットでも、継続して事業者を支援できるようパイク・プレイス・マーケット財団が尽力しています。1つ目は、車内から食事を路肩で受けとることができる、路肩ピックアップ・ステーションを9つ設置しています。2つ目に、飲食店は、座席数の50%を屋外のパティオ空間に設けることができ、屋内では25%に留めることで、通常の75%の稼働率を確保できるようにしています。3つ目に、
寄附金を募るイベントで、50,000,000円相当を募金したり、休業店舗の応援グッズをまとめてネット販売したりして、休業を迫らせた店舗の対応・普及のための資金を集めています。
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