関谷進吾
1983年イギリス、ウェールズ生まれ/慶應義塾大学環境情報学科卒業/同大学大学院修了/フルブライト奨学制度でニューヨーク市のプラット・インスティテュート大学院にてプレイスメイキング学修士/ニューヨーク市でBID組織ユニオンスクエアパートナーシップのデザインスペシャリストとして勤務/WXY建築・都市デザイン事務所においてプランナーとしてダウンタウンブルックリンの公共領域の再編プロジェクトなどに従事/帰国後プレイス・ソリューションズ・グループ合同会社設立
ミラノ市も先立って市内の35kmの道路の車道を自転車レーンに転用するオープンストリーツ計画を発表しています(2020年4月21日時点)。このように各地で安価で個人が自由に動き回れて、対人距離を図れて、健康的な移動手段でもある自転車やマイクロモビリティのための街路整備に注目が集まっています。日本でも、4月のドコモのシェアサイクルの会員登録者数が前月比較で2割増していることや、まちなかで子供を乗せた電動アシスト自転車を良く見かけるようなことも踏まえて、注目が集まっています。重要なことは、ハイテクな技術ではなく、ローテクな手段である看板、塗料、コーンで、実現できる取り組みだということです。ミラノ市交通局の公共空間事業に当初から関わっているデメトリオ・スコペリッティ氏によると、コミュニティに耳を傾けて場所を選定することと、「小さなステップの積み重ね」が大事とのことです。fig.4