住宅特集 2011年1月号 笠原邸
Content
[巻頭座談会]
新建築創刊85周年『住宅10年』刊行記念 建築がつくる住宅のリアリティ 次なる住宅10年へ
北山恒
×
篠原聡子
×
長谷川豪 [特集]セカンド・ハウスの仕掛け
VR邸=
シィエル・ルージュ・クレアシオン アンリ・ゲイダン
+
金子文子
Villa G Makai D棟=
石原祥行 名和研二
軽井沢 笠原邸=
横河健
軽井沢の家Ⅱ=
堀部安嗣
蓼科の家=
堀部安嗣
苔山居=
平倉章二
+
平倉直子
山踏の家=
早草睦惠
那須の家=
丸山弾
空の記憶=
宇野享 名和研二
南葉山duo=
中永勇司 大野博史
南葉山solo=
中永勇司 大野博史 [特別企画]
若手建築家住宅プロジェクト11
生田京子 畝森泰行 海法圭 StudioGreenBlue 髙橋一平 高塚章夫 冨川浩史 岡村航太
・
越路龍一 永石貴義 西村幸希 NODESIGN
,
Satoko Shinohara
,
Go Hasegawa
,
Ciel Rouge Creation Henri Gueydan
,
Fumiko Kaneko
,
Yoshiyuki Ishihara
,
Kenji Nawa
,
Ken Yokogawa
,
Yasushi Horibe
,
Shoji Hirakura
,
Naoko Hirakura
,
Mutsue Hayakusa
, D
an Maruyama
,
Susumu Uno
,
Yuji Nakae
,
Hirofumi Ono
,
Kyoko Ikuta
,
Yasuyuki Unemori
,
Kei Kaiho
,
Mitsuharu Kojima
,
Wataru Kobayashi
,
Ippei Takahashi
,
Akio Takatsuka
,
Hiroshi Tomikawa
,
Kota Okamura
,
Ryuichi Koshiji
,
Takayoshi Nagaishi
,
Yuki Nishimura
,
Kunio Nakai
,
Ryoko Ogura
笠原邸

作品

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
VR邸 設計 シィエル・ルージュ・クレアシオンアンリ・ゲイダン+金子文子
施工 北野建設所在地 日本
延床面積1,896.58m
2
、3階建ての大規模な週末住宅。季節風とプライバシーを考慮したドーナツ状の建物と中庭の構成。
Japan,
2010

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
Villa G Makai D棟 設計 石原祥行/石原設計 名和研二/なわけんジム
施工 練武建設
所在地 神奈川県横須賀市
海に面し、漁港と岩盤に挟まれた広大な敷地に5棟から成る保養所を建てる計画の、第1棟目。生活するための機能を備え、正対する方向に岩盤を、長手方向に海を望む。海に対しては、居室間の壁に開けられた開口越しや、通路、また内部とほぼ同じ面積を有するワンルーム的なテラスから、さまざまな距離感が楽しめる。また居室は部屋ごとに壁の仕上げが変えられていて、居室のレイヤーにいっそう奥行をもたらす。
kanagawa,Japan
2010 MAP

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
軽井沢 笠原邸 設計 横河健/横河設計工房
施工 第一建設所在地 長野県北佐久郡
軽井沢の山の斜面に建つ別荘。ランドスケープを中谷耿一郎氏が担当し、アプローチからの修景が四季折々に変化する。斜面側にはテラスや個室が面し、ほぼ一室空間のリビング・ダイニングにも、ハイサイドから木漏れ日が注ぐ。
Nagano,Japan
2009

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
軽井沢の家Ⅱ 設計 堀部安嗣建築設計事務所
施工 丸山工務店所在地 長野県北佐久郡
同じ正方形平面、同じ方形屋根をもつ3つの棟を、扇形に傾斜して広がる地形のちょうど尾根のラインに合わせて配置している。敷地の自然な高低差に合わせてフロアはスキップ状に展開し、地形の形質が感じ取れるような空間となっている。
Nagano,Japan
2010 MAP

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
蓼科の家 設計 堀部安嗣建築設計事務所
施工 小澤建築工房所在地 長野県茅野市
周囲の家の存在をなるべく感じさせないことや、厳しい寒さの冬期にも使用することを考え、必要な場所に必要なだけの開口部をもつ別荘としている。トンネルや洞窟の出口のような開口部からは印象的に風景と光が採り込まれる。壁面に用いられているサワラの板が周囲の緑、光や影を映し出しさまざまな色に変化することで、より一層その風景を印象深いものにしている。
Nagano,Japan
2010 MAP

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
苔山居 設計 平倉章二+平倉直子建築設計事務所
施工 丸格建築所在地 山梨県富士吉田市
木々に囲まれ、美しい苔に覆われた山の斜面が計画地。苔庭と内部を連続させるべく、1階南側に大開口を取り、デッキを張り出してつないでいる。また南北に吹抜けを設けて、天井高による変化を与えるとと共に、2階部分は浮遊するように設えられる。また外部との距離を光や視覚による距離でとらえ、可動の建具やスクリーンによって「籠もり方」の密度が変化させられるようになっている。
Yamanashi,Japan
2008 MAP

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
山踏の家 設計 早草睦惠/セルスペース
施工 市川保工務店所在地 群馬県
小高い山の尾根付近の、自然公園法から限定された幅5mから7m程度の帯状の部分に建てられた計画。地形に手を加えないよう、斜面に沿ってカーブを描くプランが採用された。内部にもそのまま地形が取り込まれるよう、カーブと傾斜を活かした段差が設えられ、自然との一体感を得ると共にさまざまな生活の居場所をつくり出している。
Gunma,Japan
2010

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
那須の家 設計 丸山弾建築設計事務所
施工 UDホーム所在地 栃木県那須塩原市
3つの4.8m角の躯体と3.6m角の躯体を配置した構成。切妻屋根が軒高を変えて規則的に連続する。内部の空間は、雁行しながら緩やかにつながる。
Tochigi,Japan
2009 MAP

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
空の記憶 設計 宇野享/CAn+名和研二/なわけんジム
施工 丸長ホーム
所在地 岐阜県
彫刻家のための別荘。ワンルームの空間ながら、おむすび型のプランが角の部分でつながりくびれをつくり出すことで、さまざまな居場所がつくり出される。中庭には中庭の形に合わせて建て主が製作した彫刻作品(「雨の記憶」)が設えられ、内部からそれを眺める。施工に関しては、柔らかい断熱材を鉄筋でサポートする型枠により、曲面の多い基礎工事を簡便化したり、手作業で削り出された木材のプレカットの高い精度など、工務店のアイデアと技術が大きく貢献している。
Susumu Uno / CAn+ Kenji Nawa / nawakenji-m
Gifu,Japan
2010

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
南葉山duo 設計 中永勇司/ナカエ・アーキテクツ 大野博史/オーノJAPAN
施工 設備 小山技管
電気 オリオン電設
所在地 神奈川県横須賀市
南葉山の山の頂上付近に建つ2棟の週末住宅。周囲は緑や家屋のほか、西に相模湾、その向こうには伊豆半島や富士山を望むことができる。そうした景色を取り込むべく、角度をもった13枚の壁を蛇行するように配置することで、東西に開いた2棟の筒状の空間を構成している。壁は2棟間や隣家に対しては閉じ、景色に向かって開いている。壁と壁の隙間にはガラスを嵌め込み、人の立ち位置によって壁も風景の一部へと変化する。
Kanagawa,Japan 2010

撮影: 新建築社写真部
photo: SHINKENCHIKU-SHA
南葉山solo 設計 中永勇司/ナカエ・アーキテクツ 大野博史/オーノJAPAN
施工 設備 小山技管
電気 オリオン電設
所在地 神奈川県横須賀市
敷地は直角三角形で、2辺で道路と接している。一辺は敷地と同レベルでもう一辺は3.5mの高低差がある。そこで最下層をコンクリート造とし、もともとあった道路との間の擁壁の際いっぱいにヴォリュームをつくり、その上に2層の木架構を載せている。木造部分の下階は通常の在来軸組工法とし、上階は四隅に集成材の柱を1枚ずつ巴状に配置することで、4面に大開口をもった一室空間を実現している。
Kanagawa,Japan
2010 MAP