住宅特集 2009年3月号 オレセン・ノイエ
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特集 窓 周辺環境と家をつなぐデザイン
武富恭美 内藤廣 アカサカシンイチロウ 上田知正
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中川陽子
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児玉遼 名和研二 山縣洋 粕谷淳司+粕谷奈緒子 石田敏明 川島克也 作品 坂本昭 鈴木エドワード 田井勝馬 村松一 連載
・建築家自邸からの家学び 第1回 前編
GAZEBO 山本理顕
設計 アカサカシンイチロウアトリエ
撮影: 新建築社写真部

作品

撮影: 新建築社写真部
photo : SHINKENCHIKU-SHA
愛宕の山荘
設計 武富恭美 / d/dt Arch.
施工 相崎工務店
所在地 長野県北佐久郡軽井沢町
愛宕山麓の樹木と苔の美しい敷地に建つ別荘。リビングを中心とした吹抜けが間口7.2m、高さ4.3mの開口部を介して庭とつながる。また張力複合構造を用いた寝室部分やライブラリーには浮遊感をもたせ、自然との距離を楽しむさまざまな場所が設えられている。

撮影: 新建築社写真部
住居No.34
設計 内藤廣建築設計事務所
施工 TH-1所在地 東京都北区滝野川
敷地は都電荒川線沿線の下町的な雰囲気が漂う住宅街の一角。緑に囲まれた暮しを楽しむ建主のライフスタイルを永続させるため、既存の樹木を出来るだけ残し、北側にも庭をつくり周囲を緑で囲っている。耐力壁を集約することで、1階リビング、ダイニングともに庭に向かって三方に大きな開口を持たせている。

撮影: 新建築社写真部
オレセン・ノイエ
設計 アカサカシンイチロウアトリエ
施工 ハウジング光陽
所在地 北海道札幌市
緩やかな傾斜地に沿って、床には4つのレベル差が設けられ、壁・天井・屋根は、それぞれの機能要求に合わせて、くの字に折れ曲げられた面から構成される。壁には多種多様のサイズと素材からなるポツ窓が設けられ、壁・床・天井と相まって、さまざまな光の分布をつくりだす。
hokkaido, japan 2007

撮影: 新建築社写真部
photo : SHINKENCHIKU-SHA
NOVELA
設計 上田知正+中川陽子+児玉遼/オクトーバー 名和研二/なわけんジム
施工 大同建設
所在地 神奈川県横須賀市
縦横高さがほぼ同じ寸法のキューブ状の空間。内部は、正方形の平面に動きの源泉として2本の折線を入れ、1層ごとに任意に定めた寸法で平行移動させるというルールに基づいて計画され、複雑な空間を構成している。またファサードの開口は機能的な条件もありつつ、内部のルールが見え隠れするように決定されている。
Yokosuka, Kanagawa pref., Japan
2008 MAP

撮影: 新建築社写真部
photo : SHINKENCHIKU-SHA
YG 設計 山縣洋建築設計事務所
施工 中島建設
所在地 神奈川県海老名市
西側に丹沢山系を望み、北側は竹林に面して傾斜地に建つこの建物は、正方形の平面形状をもち、北西方向に向かって視界が開けるように腰壁で囲まれている。また中心にコートを設け、その回りに斜面をなぞるようにレベル差のある床が配される。
Ebina, Kanagawa pref., Japan
2008 MAP

撮影: 新建築社写真部
青梅の家(T邸) 設計 粕谷淳司+粕谷奈緒子/カスヤアーキテクツオフィス 施工 小川建設所在地 東京都青梅市
南側に鉄道敷、北側に杉木立の山、両サイドに隣家が接する、明確な方向性と前後の高低差をもった敷地。スリッド状の窓、フルハイトの大開口、ハイサイドの開口、スキップフロアなどを適所に計画しているため、敷地を丁寧に読み込んだ住宅となっている。隣家に囲まれながらも、森と空と街並みに開かれている。
tokyo, japan 2008

撮影: 新建築社写真部
photo : SHINKENCHIKU-SHA
ク
KUハウス 設計 石田敏明+石田敏明建築設計事務所 施工 アートウェッブハウス所在地 千葉県建物はキュービックなヴォリュームが、表層に凹凸をもってL型に配される。内部は部屋ごとに床の仕上げが変えられ、開口もその場所と外部/地面との関係により決定されることでリズムをもつ。また開口部に取り付けられたリボンで装飾されたメッシュパネルや金箔貼りのパネルが白いキューブを変容させる。
Chiba, Japan 2008

撮影: 新建築社写真部
東雲の家
設計 川島克也 施工 深阪工務店所在地 奈良県生駒市平地部分が車1台分ほどしかない約30度の東南向きの傾斜地に建てられた住宅。傾斜の上は近隣住民の絶好の展望スポットとなっているため、その展望をふさいでしまわないように計画されている。また将来、自然に建物が溶け込むように、苗木を植えることで丘陵の自然を復元すること試みている。傾斜地に建ちながら、丘陵景観の魅力を回復させることが目指されている。
nara, japan 2006

撮影: 新建築社写真部
百楽園の家
設計 坂本昭・設計工房CASA
施工 環建築工房
所在地 奈良県奈良市
敷地の中心に芝の庭があり、それをL字に囲うように、白と打放しコンクリートのヴォリュームが直交する構成。中庭やコーナー部に設けられた坪庭は、複数の部屋から開口や角度を変えて見ることができ、プライバシーを守るための壁に囲まれながらも、水平方向への広がりが意図されている。
nara, japan 2007

撮影: 小川重雄
洛北の家
設計 坂本昭・設計工房CASA
施工 アムザ工務店
所在地 京都府京都市
三方を建物に囲まれた細長い敷地に建つ二世帯住居。正面にはアルミの縦格子によって囲まれた庭とその上部に中空のボックス状の壁が跳ね出す。坪庭やヴォイドを縦方向に積み上げることで、立体的な視線の抜けをつくり出している。
kyoto, japan 2008

撮影: 新建築社写真部
photo : SHINKENCHIKU-SHA
美術館のような家
設計 鈴木エドワード建築設計事務所
施工 清水建設
所在地 神奈川県
建主の趣味がアートコレクションであることから、「美術館のような家」をキーワードに計画された。1階はさまざまな用途の空間が中庭を囲んで一続きとなり、ひとつのギャラリー空間となる。また仕上材には自然材が用いられ、特に成長の早い竹はエコの観点からも多用されている。
Kanagawa pref.,
2008

撮影: 新建築社写真部
保土ヶ谷の家
設計 田井勝馬/田井勝馬建築設計工房
施工 中鉢建設
所在地 横浜市保土ヶ谷区建主が選んだ、横浜の景色が格別な敷地。このロケーションにおいて景色を最大限に活かすことを目指した住宅。南面ファサードは、景色を堪能するためフルハイトの大開口だが、準防火地域なので網入りガラスにならないように東西の壁と庇を防炎壁としている。
kanagawa, japan 2008

撮影: 新建築社写真部
M&G House
設計 村松一 ニト建築設計事務所
所在地 長野県茅野市
施工 立石工務店アーチ北側の足下が土間、玄関になっており、その先に平屋のリビング・ダイニングがつづく。北側上部のヴォリュームは30段におよぶ階段室で、上りきったアーチ中央には、バスルームと西側カラマツ林を見通せるテラス、その先に寝室が位置する。舗装率100%の別荘地において、アーチ型のエントランスは、「アスファルト」と「自然」を明確に区切るゲートとしての役割を担っている。
nagano, japan 2007