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連載 設計: 篠原聡子 / 日本女子大学 篠原研究室 + 空間研究所

住宅特集 2007年11月号 地域可能性を拓く住まい
撮影 : 新建築社写真部 / 住宅特集 2007年11月号

築80余年の母屋の改修と隣地につくられた鉄骨造の書庫. 膨大な本を収納するだけではなく、外に開いた, 外からサポートが得られやすい場所として考えられた. 住みながらの改修, 新築, 加えて変形の敷地, 狭い路地といった条件は, 構法や工程の調整が困難であった. 路地は狭いところでは1. 8mしかなく, 法規的には道路ですらなく, 建築基準法では再建築不可の場所であったが, 建築審査会を通して書庫は新築とした. 狭い路地で可能な構造やコストを検討した結果, 変形の敷地に細い鉄骨の柱を構造用合板で挟みこんだシェアウォールを採光や隣地, 路地からの視線や内部の要求を調整しながらぱらぱらと置いた建築になった. 2階の視線レベルまでは, 隣地や路地との関係からあまり大きな開口部をとることができなかったので, 屋根を浮かせて欄間をとっている.
住宅力がついてきた / 039 つなぐ壁 / 書庫のある長屋………………80余年モノ