JA 114, Summer 2019発売となりました !

バリアフリーという失敗 『住宅特集』2015年9月号掲載の阿部勤氏による「私の失敗」をnoteに転載しています。

建築家の失敗は、あまり表沙汰にならないことが多い。

私が坂倉準三建築研究所にいた時代、建設会社の優秀な技術者が、怪しいディテールを施工図段階で修正してくれたり、失敗もカバーしてくれるケースも多かった。最近は、施工図を他の設計事務所に外注したり、技術的なチェックがなされず施工されたりして、「困るなぁ、これは! 設計図通りできてしまっているじゃないか!」などという、笑えない笑い話が現実味を帯びてくる時代である。

坂倉準三先生の思い出

建築雑誌の誌面を賑わせた建築家の名作が、20年も経たないうちに壊されたり、見る影もないような建物になってしまった話もよく耳にする。しかし、そのような話はあまり報じられず、デザイン優先で無理をした怪しげなディテールも、検証されずそのまま雑誌などに掲載され、若い建築家はそれを真似して失敗を繰り返すこともある。